今の日本で、およそ120万世帯をはるかに超えているシングルマザー。シンママ世帯のかなりの部分の人たちが、家計のやりくりに苦労していると言われています。
子どもが小さいうちは残業も無理な人、正社員どころか派遣も厳しいというケース、安い時給でギリギリの生活をしている人など、シングルマザーは貧困になりやすいのが現実です。
シングルマザーの平均年収は180万円あまり。そこに児童扶養手当などの社会保障が付与されても220万円程度です。ぜいたくをしない生活なら、どうにかやっていけるけど、子どもが大きくなれば教育費も増えるし、いざという時のために貯金もしておきたい…となると、なんとかして収入を上げる方法を考えなければなりません。
お金だけでなく、1日24時間という時間をやりくりして、少しでも収入を上げようと本業と副業(アルバイトなど)に頑張っている人も大勢います。
ただ、昼間の仕事をこなした後に、夜勤のバイトなどをさらに続けていくことは、体にも精神的にも大きな負担となってしまう。
子どもとの時間も減ってしまい、なんのために働いているのかわからなくなることも…
今回は、そんなシングルマザーの方々に向けて、在宅でできる副業について紹介していきます。
在宅でできる副業あれこれ。種類は多いけどしっかり稼げるものは?
子どもが手間がかかるうちは、どうしても家にいる時間をきちんと確保しておきたい。在宅で、子どもを見守りながらできる仕事があればベスト。
シンママのために、在宅ワークが可能な仕事をピックアップしました。
1.クラウドソーシングサービス
「クラウドソーシング…」というと大げさですが、要するに在宅ワークのマッチングサービスに登録して、様々な仕事の中からできそうなものを選んでいくもの。今の時代の在宅ワークではスタンダードなやり方です。
パソコン操作ができること、インターネットが使えることが前提ですが、当サイトをご覧の方なら問題ないですね。
代表的なマッチングサービス(クラウドサービス)は、以下になります。
・ランサーズ
・クラウドワークス
・シュフティ
それぞれのWebサイトを見てみると、実にいろんな種類の仕事が数限りなく並んでいます。仕事の内容も違えば、もらえるお金の額も大きく差があります。
できるだけ稼ぎたいなら、数をこなすか、割のいい仕事を見つけるか、になりますが、ハッキリ言って一度に稼げる仕事はそんなにありません。
代表的な仕事内容、たとえば「データ入力」「文章作成」「簡単な資料作成」「情報収集」などは、1件あたり安いものだと1円単位というものも…
稼ぐコツは、実際に何かの仕事を行った時に一度かぎりで終わらせず、継続して同じ発注者と仕事を重ねていくこと。そうすると、発注側が求めていることやコツがわかってきて、仕事の質が上がり、作業も効率よくできるようになります。そうなることで、発注側と料金交渉もできるようになり、当初よりも高い金額で仕事を任せられることも可能に。
少し長い目でみることになりますが、安心・確実に在宅ワークを続けるには、一つのかしこい方法です。
2.ポイントサイト巡回
ポイントサイトと呼ばれるサービスを使ったり、様々なアンケートに回答して稼ぐやり方です。
誰でも簡単にできる、とてもお気軽なものですが、絶望的なほどもうからないのが現実です。
3.ブログ運営・アフィリエイト
個人ブログを立ち上げて、そこに掲載する広告収入で稼ぐやり方です。
ただ、広告収入はブログに訪れてくれる読者数(読んでもらったページ数)に比例するので、人気がないブログは月に数円から数十円ということも珍しくありません。
またアフィリエイトは、いろいろな商品やサービスを自分のWebサイトで紹介して、それが購入された時に料金が発生するものですが、これもブログ運営と同様、たくさんの人にサイトに来てもらい、購入してもらえなければ永遠に収入ゼロということも充分ありえます。
厳しい世界ではありますが、質のいい記事をコツコツ増やしていったり、話題のテーマを取り上げたりすると、収入が急上昇することもあります。
ほとんどの人が稼げませんが、当たると非常に大きな収入になる。副業としてやるにしても、ある程度は腰を据えて取り組まなければならないジャンルでもあります。
4.動画をアップ
シングルマザー版のYouTuberを目指すという方法もあります。
実際に、料理のレシピや趣味の手芸などを動画にしてアップし、大きな広告収入(動画を見る時に入ってくる広告)を得ている人もたくさんいます。
料理全般、キャラ弁紹介など、やり尽くされているジャンルは避け、何か新しい強みを出せれば今からでも稼げる可能性はあります。
5.Tシャツ通販
オリジナルのTシャツをネットでデザインし、ネット販売できるサービスです。
デザインが得意な人や、おもしろ系のTシャツが好きな人などには適しているやり方でしょう。
どんなTシャツが売れるかは、神のみぞ知る、ですが、実際に手作業していくわけではないので負担も少なくてすみます。
6.チャットレディ
チャットレディ(テレフォンレディ)は、パソコンにつないだWebカメラとマイクで、ネットを通じて接客する仕事です。
相手は男性で、いわゆる水商売の在宅版とも言えます。直接接客するわけではないので、お酒を飲むこともなく、エッチなおさわりやトラブルを回避できます。
接客する時間も個人の都合に合わせることができ、カメラ付とはいっても顔を出さなくても可能です。
チャットレディの最大の魅力は、収入の高さです。時給5000円以上も充分に可能です。それも、水商売など接客経験などない、ごく一般的な女性・シンママでも高収入を得やすいという点が人気となっています。
子どもを寝かしつけた後、夜の少しのあいだだけチャットをして、高額を稼ぎ出しているシンママもいます。
半数以上が月数千円。副業は意外ともうからない?
ある民間調査によると、女性(シングルマザー含む)が1ヶ月あたり副業で得る金額は以下のようになっているとのこと。
5000-1万円:約12%
1万-2万円:約15%
実に8割以上の女性は、副業で頑張っても月に2万円に達していないことがわかります。
少しでも収入が増えるのはうれしいけど、疲れた体で頑張った成果がこれでは、なんだか報われない気もしてしまう…という人は多いはず。
せっかく貴重な時間を使ってダブルワークに励むなら、ちょっとのお金で我慢せず、本業を逆転するくらいの強い気持ちで取り組むつもりでなければ、うまくいかないのです。
副業をやるなら本業の会社に確認を
今は、政府の働き方改革の一環として副業も進められているので、ダブルワークを認める会社もだんだん増えてきています。
念のため、ダブルワークで副業をやる時は、本業の会社・職場に確認してみることを忘れずに。
確定申告などの際に収入があることはばれるので、副業NGの会社だと取り返しがつかないことにもなりかねません。
子どものためにできることを一つずつ
在宅での仕事を選びたい理由は、何よりも子どものためでしょう。
子どもを自分の人生の言い訳にしたくない。それは、すべてのシングルマザーの皆さんの偽らざる本音だと思います。
あるお母さんは、自分の子どもの誕生日をお祝いしている時、こう言われたそうです。
「ぼくが生まれたせいで、おかあさんは夢をあきらめたの?」
一生懸命に働くお母さんの姿を、子どもはいつだって見ています。お母さんの力になれるよう、子どもたちも小さいなりに、必死で考えているのです。
誰も悲しい思いをしないため、母子が幸せな生活を送るために、少しでも現状より余裕のある生活へと変わることを、本気で考えてみる時ではないでしょうか。
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